私たちは、「医療機器」を「生体組織」からつくるエキスパートです。以下のビジョンとミッションを掲げ、日々研究に取り組んでいます。
自己の組織を犠牲にすることなく、治療が完了する再建治療へ
患者さん自身の組織を採取して行う再建手術において、脱細胞化した生体組織からつくる「移植グラフト」を提供し、患者さんの負担を減らします。
“植え込んだ生体組織を足場として、患者さん自身の細胞の働きで失われた組織が再生する”私たちは、この生体反応を利用して、植え込んだ組織が自己の組織再生を促す新しい概念の治療機器を開発しています。 リードパイプラインとして開発を進めているいのが、膝の前十字靭帯損傷を再建する組織再生型靭帯*です。世界で年間80万人以上の患者さんが、前十字靭帯の再建術を受けていると言われていますが、再建にはハムストリング腱などの患者さん自身の健康な組織を採取する必要があり、これに代わる治療方法が求められています。 開発のコアとなる技術は、植え込んだ時に拒絶反応を引き起こす可能性のある細胞成分を効率よく除去する独自の「脱細胞化技術」と、靭帯のように強度が求められる組織でも構造を維持し、強度を保たせる独自の「滅菌技術」であり、いずれも早稲田大学岩﨑清隆教授が開発した技術です。 私たちCoreTissue BioEngineeringは、ヒツジ大動物試験により岩﨑教授が開発中の脱細胞化した生体組織を原料とした組織再生型靭帯の概念実証が得られたことから、この開発品の社会実装のために2016年に設立されました。既に、組織再生型靭帯に加え、根本的な治療法が無い広範な肩腱板の断裂の治療製品や、人工心臓弁に代わる心臓弁の再建に用いる製品の開発もスタートしています。 患者さん自身の健康な組織を採取して行う治療方法は、今でも多くありますが、私たちは、自己の組織に置き換わって組織を再生する、この新しい概念の治療機器を世界に広げ、新しい再建治療の世界をつくっていきたいと考えています。 *: 日本では薬事上、医療機器に分類されます。
代表取締役会長
城倉 洋二
Yoji Jokura, Ph.D.
代表取締役社長 CEO
和氣 千明
Chiaki Waki